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第16回清掃業雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社ネットワークサービス、更新担当の中西です。

~やりがい~

 

1|この仕事の役割——“きれい”を続かせる仕組みをつくる

清掃は「汚れを取る作業」ではなく、衛生・快適・安全再現性高く維持する運用設計です。
現場の一手が、顧客満足・労働生産性・ブランド価値まで波及します。


2|いま現場に求められている主なニーズ 📈

  • エビデンスのある品質:写真台帳、ATPふき取り、チェックリストで見える化

  • オンデマンド運用:人流・トイレセンサー等で**“使われた分だけ清掃”**へ。

  • 衛生と安全の両立洗剤の適正希釈/PPE/滑り事故ゼロ

  • 分野特化のSOP:医療・食品・ホテル・製造・オフィスで手順・洗剤・ゾーニングを差別化。

  • ロボ×人の協働:自動床洗浄機・ロボ掃除機が面積対応、人は端部・段差・仕上げ

  • ESG/コスト最適化:濃縮ケミカル・再生資材・節水ノズルでLCAと原価を同時に改善。

  • クレーム未然防止臭気・水跳ね・音の定点チェックと即応動線

  • 人材の定着と育成:多国籍チーム運営、言語・ピクトSOPで品質のバラつきを抑える。


3|この仕事のやりがい 🌟

  • Before/Afterがすぐ見える
    床の光沢、臭気の消失、ガラスの透明感——達成が視覚と数値で返ってくる。

  • “誰かの一日を良くする”即効性
    きれいなトイレ、静かなロビー、滑らない床。快適の土台を支えている実感。

  • 仕組みづくりの面白さ
    動線・時間帯・資機材配置でムダゼロを設計できる“運用工学”の手応え。

  • チームで成果が積み上がる
    ロボ・担当・巡回が噛み合い、クレームゼロ更新KPI達成で喜びを分かち合える。

  • 専門性が価値になる
    素材学・衛生学・安全管理・データ読解…**“クリーンエンジニア”**として成長できる。


4|やりがい×ニーズが交差する瞬間(ミニ事例)💬

  • 人流センサーでトイレ清掃をオンデマンド化 → 紙切れクレーム半減、作業時間も15%短縮

  • 希釈ミス対策の“キット化”(計量カップ+色分けボトル) → 皮膚刺激ゼロ・床白化ゼロを継続。

  • ロボ×人の分担マトリクス導入 → 床の再汚染時間が延び、夜間人員1名削減でも品質維持


5|“今すぐ効く”現場ミニ戦略 🧰

  1. 高接触20点リストを入口・EV・WCに掲示し、頻度×記録を運用。

  2. 色分けクロス&モップ(WC=赤/一般=青/厨房=緑)で交差汚染ゼロ

  3. 濃縮ケミカルの希釈表を作業車に常備、ポンプ or カップで誤希釈防止。

  4. ロボの稼働窓を“人の閑散時間”へ固定し、端部・角は人が仕上げ

  5. 写真台帳の三原則:広域→中域→近接、作業前後日時・担当・薬剤を明記。

  6. 臭気の三点セット:床トラップ給水・換気風量・尿石スケールの週次チェックを標準化。

  7. 苦情一次対応テンプレ(5分以内の初動・再発防止策の書式)を全員に配布。


6|成果が見えるKPI(目安)📊

  • 苦情件数/1000人来館(臭気・汚れ・水跳ね・騒音)

  • 再汚染時間(h):清掃後→再度“気になる”まで

  • ATP/細菌数:必要分野での衛生KPI合格率

  • ロボ稼働率(%)/カバー面積(㎡/日)

  • 希釈誤りゼロ継続日数/薬剤使用量㎡あたり

  • 事故・ヒヤリハット件数(滑り・転倒・薬剤飛散)

  • CO₂/水使用量の削減率(ESGの見える化)

重要なのは他社比較より自現場の基準線を上げ続けること。測る→直す→もう一度測るのPDCAが王道です。


7|スタッフのウェルビーイングも“必須のニーズ” 👷‍♀️💚

  • からだ:軽量ツール、腰高バケツ、押す作業>持つ作業への置換。

  • こころ週1の15分デブリーフィングで感情・気づきを共有。

  • 安全:PPE・転倒防止靴・注意喚起サインの徹底、薬剤SDSの周知。

  • 多言語化:ピクトSOP・動画マニュアルで誰でも同品質に。


8|キャリアと学びの道筋 🎓

クルー → エリアリーダー → 班長(品質・安全)→ 係長(シフト・教育)→ 現場マネージャー → 企画/品質管理。
横断スキル:素材・洗剤、SOP設計、データ読解、危機対応、ロボ管理、顧客コミュニケーション。


9|これからの潮流 🚀

  • 成果連動契約:面積×頻度から快適・衛生KPIで評価へ。

  • デジタルQA:チェック/写真/センサーをクラウド連携、監査即応が標準に。

  • ゼロウェイスト運用:濃縮・詰替・再生資材で廃棄とCO₂を最小化。

  • 分野特化の深化:医療・食品・ホテル・製造で別SOP×教育を磨き続ける。

  • 高度協働:ロボは面、人は目利きと合意形成——人の仕事は“価値判断”へシフト


10|まとめ ✨

清掃業のニーズは、エビデンス品質・オンデマンド運用・安全衛生・ロボ協働・ESG
その中でのやりがいは、目に見える達成人の一日を良くする即効性仕組みで価値を生む面白さにあります。

“きれいを続かせる仕組み”を、今日の一手から。
測り、整え、記録し、伝える。 それが次の時代の清掃です🧽✨

 

 

 

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第15回清掃業雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社ネットワークサービス、更新担当の中西です。

 

~変遷~

1|内製から専門職へ——創成期(〜1970年代)

かつて職場や店舗の清掃は社員・店員が兼務するのが当たり前。道具は箒・雑巾・モップが中心で、見た目の清潔がゴールでした。高度経済成長と都市化でオフィス・商業施設が大型化すると、ビルメンテナンス業として清掃が独立。床洗浄機やポリッシャーの導入で、機械化=スピードと均質化が進みます。


2|アウトソーシングと標準化の時代(1980〜1990年代)

  • 日常/定期/臨時の区分が定着、**作業手順書(SOP)**と頻度表で品質を均一化。

  • カーペット清掃・ワックス管理が一般化、資機材・ケミカルのラインナップが拡充。

  • 品質は“目視”中心から、光沢・汚れ残存率など定量評価が導入され始めます。

  • 清掃は安全・防災・設備管理と連携し、ビル総合管理の一部へ。


3|品質マネジメントと分野特化(2000年代)

  • ISO9001/14001の普及で、手順と記録が品質の土台に。

  • 医療・食品・製造では**衛生管理(HACCP/GMP)**対応の清掃が分化。

  • 高所ガラス・外壁・石材メンテなど、素材別プロフェッショナルが台頭。

  • 価格競争だけでなく、再現性と安全を重視する選定へ。


4|デジタル×可視化——運用の科学化(2010年代)

  • ロボット掃除機・自動床洗浄機が現場に浸透、作業は人×機械の協働へ。

  • スマホアプリで打刻・巡回・写真報告ダスト量・稼働ログを可視化。

  • IoTトイレや来館センサーで**“使われた分だけ清掃”**のオンデマンド化。

  • 目的は“きれいにする”から、**“きれいを維持する仕組みを作る”**へ。


5|パンデミックでの再定義:清掃と消毒の分業(2020年代前半)

  • 清掃=汚れを除去消毒=微生物の不活化の役割が社会的に再確認。

  • 高接触部位リスト(ドアノブ・手すり等)と頻度の見直し換気が運用の要に。

  • BCP(事業継続計画)と連動し、緊急対応・ゾーニング・PPEが標準装備化。

  • 依頼側も**エビデンス(記録・写真・消毒剤情報)**を重視するように。


6|サステナビリティとESGの時代(2020年代〜)

  • グリーンケミカル・濃縮希釈・再生資材廃棄・CO₂を削減。

  • 水・電力の使用量KPIマイクロファイバー節水ノズルなどLCA視点が導入。

  • 清掃は見えない価値(健康・快適・環境)をデータで説明するフェーズへ。


7|これからの清掃業:5つの潮流 🚀

  1. 成果連動契約:面積×頻度から、快適度・衛生KPIで評価する契約へ。

  2. オンデマンド運用:センサー・人流データで必要箇所を必要なだけ

  3. ロボティクス常用:広域・反復作業はロボ、仕上げと目利きは人

  4. 分野特化の深化:医療・食品・ホテル・製造・学校で異なるSOPを設計。

  5. 人材の専門職化素材学・衛生学・安全管理・データ読解を備えた**“クリーンエンジニア”**へ。


8|タイムラインで一気に把握 ⏱️

  • 〜1970s:内製中心 → ビルメン誕生、機械化の始動

  • 1980–90s:アウトソーシング普及、SOPと定期清掃の標準化

  • 2000s:品質マネジメント・分野特化・安全重視

  • 2010s:デジタル化・ロボ導入・可視化運用

  • 2020s–:感染対策・ESG・オンデマンド・成果連動


9|“今すぐ現場で効く”チェック 🧰

  1. 高接触20点リストを入口・WC・EVで掲示、頻度×記録を運用。

  2. 濃縮ケミカルの希釈表を作業車に常備、ポンプ or 計量カップで誤希釈ゼロ。

  3. 動線別クロスの色分け(WC・一般・厨房等)で交差汚染防止

  4. ロボ×人の分担表:ロボ=広域/人=仕上げ・端部・目視検査。

  5. 写真台帳の三原則:広域→中域→近接、作業前後日時・担当・使用剤を明記。

  6. 苦情ゼロ運用臭気・音・水跳ねの定点チェックを開店前/昼/閉店後でルーチン化。


10|成果が見えるKPI📊

  • 苦情件数/1000人来館(臭気・トイレ・床汚れ)

  • 再汚染時間(清掃後→再度気になるまでの時間)

  • 資機材・ケミカル使用量/平米(濃縮・節水の効果を可視化)

  • ロボ稼働率・充電回数・カバー面積

  • 事故・ヒヤリハット件数(滑り・転倒・薬剤飛散)

  • 衛生KPI(ATPふき取り・細菌数)※必要分野で

重要なのは“他社比較”より、自社現場の基準線を上げ続けること。データ→是正→再計測のPDCAが王道です。


11|まとめ ✨

清掃業は、
内製の雑務 → 標準化された専門職 → データと衛生の科学 → ESGと成果連動
へと進化してきました。

これから選ばれるのは、衛生・快適・環境数値と仕組みで提供できるチーム。
ロボットと人の強みを掛け合わせ、“きれいが続く”運用を設計する——それが次の時代の清掃です

 

 

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第14回清掃業雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社ネットワークサービス、更新担当の中西です。

 

~“選ばれる清掃会社”~

清掃業は現場力×仕組みの産業。人手不足・単価圧力・クレームリスクの三重苦を越えるには、標準化とデジタルが決め手です。ここではビルメン・店舗・宿泊・製造現場を対象に、経営と現場の両輪を解説します。


1|品質は“色と順路”で作る——クロス色分け&動線設計 ️

  • 色分け:赤=トイレ、青=ガラス、黄=什器、緑=キッチン等。交差汚染ゼロが基本。

  • 一筆書き動線高所→什器→床乾式→湿式の順でリワーク削減。

  • チェックリスト“触る順”で並ぶ表に。写真付きで新人が初日から戦力に。


2|SDS・希釈・保管——“薬品の三種の神器”

  • **SDS(安全データシート)**は現場ファイル化、緊急連絡先とセット掲示。

  • ディスペンサーで希釈固定→ムラ・コスト・素材ダメージを防止。

  • ロッカー管理:酸・アルカリ・塩素は分けて保管、温度直射日光NG。


3|安全は最優先——転倒・落下・化学物質

  • スリップ対策濡れ床サインゾーニング、作業は端から出口へ後退

  • 高所脚立3点支持・親綱、2人一組。

  • 化学混用禁止教育を入社・月次で反復。手袋・ゴーグル・マスクを常備。


4|DXで“迷わせない・待たせない” ️

  • スケジュールアプリ:現場ごとに手順・写真・図面を紐付け。

  • 実績はQR打刻在室証跡作業時間を自動集計。

  • 品質監査:チェック結果をダッシュボードで可視化、再発防止のPDCAへ。


5|KPIと原価の見える化

  • 定期:完了率/再清掃率/標準工数差

  • 日常:作業残/緊急呼び出し件数/応答時間

  • 原価:人件費%・薬剤費%・移動時間・教育時間
    → 週1の15分スタンドアップで“数字→原因→対策→担当→期限”。


6|現場教育:90日オンボーディング

  • Day1–7:安全・道具・色分け・動線。“触って覚える”実地3時間/日

  • Day8–30:小面積の担当現場→1枚写真報告の習慣化

  • Day31–60夜間現場・高所・剥離洗浄の基礎

  • Day61–90単独巡回+不具合報告→是正までを完走


7|剥離・洗浄・コーティングの勝ちパターン

  • 剥離区画を小さく、濃度は規定内。湿潤保持→吸水→リンスを丁寧に。

  • 石材酸NGの識別徹底。ダイヤ研磨含浸で長期の艶に。

  • カーペットドライ→パイル起こし→前処理→洗浄→リンス→速乾送風・除湿で再汚染抑制。


8|エコ清掃と省エネ

  • 低VOC・中性主体へ移行、超純水清掃で薬剤レスな箇所を拡大。

  • バッテリー機器夜間騒音↓、電力ピークも回避。

  • ごみ分別写真サインで回収品質を安定。


9|価格設計と提案力

  • 時間単価×標準工数×頻度を軸に、**“成果基準(品質レベル)”**で合意。

  • 初回現調→写真と面積表ゾーニング単価で透明化。

  • ミニ改善月次提案(マット位置変更・サイン追加・動線見直し)で解約率↓


10|採用と定着:人が辞めない組織の作り方

  • 固定現場+希望シフト15分早退可など柔軟性。

  • 評価は“できた行動”(色分け厳守・事故ゼロ・顧客褒め)で見える賃金へ。

  • 1on1を月1(10分)→感謝と改善1つを言語化。紹介制度で採用コスト↓。


11|ケース:24hジムの日常清掃を刷新 ️‍♀️

  • 課題:汗汚れの臭い/夜間クレーム/鏡ムラ

  • 施策色分け徹底超純水+スクイジーで鏡筋ゼロ、黙清掃サインで苦情減

  • 結果アンケート★+0.6、早朝会員の継続率↑、再清掃依頼▲70%


12|“30日で変える”改善ロードマップ ️⚙️

  • Day1–7:色分け・動線図・SDS掲示を統一

  • Day8–14:希釈器導入/QR打刻開始

  • Day15–21:品質監査のテンプレ運用→ダッシュボード公開

  • Day22–30:定例ミーティング(15分)と月次ミニ改善の提出を定着


まとめ ✨

清掃業の競争力は、安全に“同じ良さ”を繰り返せる仕組みで決まります。
色分け×動線×希釈×DX——この4点セットで、**品質↑・事故↓・原価↓・離職↓**を同時に実現。
「現場で昨日より良くする」小さな一歩を、今日から始めましょう。

 

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第13回清掃業雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社ネットワークサービス、更新担当の中西です。

 

~“落ちない”を落とす~

「毎日拭いているのに、いつの間にかくすむ」「掃除に時間をかけても仕上がりがイマイチ」それ、汚れの“正体”と“当てる薬”がズレているのかもしれません。清掃は汚れ×素材×道具×手順のマッチング。ここでは一般家庭〜小規模オフィスまで、そのまま使えるプロの型を公開します。


1|まずは“敵を知る”——汚れ分類と当て方

  • 油脂・皮脂(台所・スイッチ)アルカリが効く(重曹/セスキ/弱アルカリ洗剤)。

  • 水アカ・石鹸カス(浴室・水回り)酸性が効く(クエン酸・弱酸性洗剤)。

  • カビ(浴室・窓枠)塩素系で漂白・除菌。

  • 土砂・ホコリ(床・サッシ)乾拭き→水拭きの順で“泥化”を防ぐ。

⚠️ 禁忌:酸性と塩素の混用は絶対禁止(有毒ガス)。また、石材(大理石・御影)に酸はNG。テスト拭きを徹底。


2|“道具4点セット”で8割決まる

  1. マイクロファイバークロス(色分け:赤=衛生系、青=ガラス、黄=家具、緑=キッチン)

  2. スクイジー&ウォッシャー(ガラスは“濡らす→切る→抜く”で筋ゼロ)

  3. メラミンスポンジ(塗装面・光沢面は優しく)

  4. ブラシ(目地・パッキン・サッシ溝用の硬さ違い)

希釈は正義:原液で“力任せ”は素材を傷めがち。ラベル通りの希釈+**放置時間(ドウェル)**で“洗剤に働かせる”。


3|場所別・プロの一筆書き動線 ️

キッチン

  1. 上から換気扇→吊戸→壁面、最後に天板・シンク

  2. 油は温め+アルカリ乳化させて拭き取り→中性でリンス

  3. シンクはクエン酸パックスクラブ水気ゼロ仕上げ

浴室

  • 乾いた状態で粉じん除去天井→壁→床の順。

  • 水アカ(酸)→皮脂(アルカリ)の順でケンカさせない

  • 仕上げは冷水シャワーで結露軽減→スクイジーで面を切る

ガラス・鏡

  • 日陰側で作業(直射日光はムラの元)。

  • 縦→横の引き分けで筋を残さない。

  • 鏡のウロコは専用パッド+弱酸性中和リンス

フロア

  • 乾式→湿式。まず埃を取ってから固く絞った布で。

  • ワックス床は中性クリーナー、無垢木は水分短時間で。


4|15分で変わる“毎日のミニ習慣” ⏱️

  • 朝:洗面台の鏡&水栓歯磨き後の30秒で拭く

  • 帰宅:玄関マットパンパン→コロコロ

  • 夕食後:コンロ周り温かいうちに中性で拭き上げ

  • 入浴後:スクイジーで壁を切る→扉を開放で湿気抜き


5|季節の“攻め所”カレンダー

  • :花粉→換気口・網戸・カーテンの洗浄

  • 梅雨防カビ前線(浴室・押入・サッシレール)

  • エアコンフィルター&室外機の吸気口

  • :ベランダ排水溝→落葉詰まりを早めに

  • レンジフード・キッチン総仕上げ(油が固まりにくい日中に)


6|“プロに頼む”判断基準 ‍

  • 天井高3m超/外部高所(安全装備が必要)

  • 石材・無垢床のシミ(研磨・再仕上の領域)

  • 大量のカビ・ヤニ(専用薬剤と養生)

  • 時間対効果が悪いと感じたら、一度定期清掃に切替も◎


7|チェックリスト✅

[ ] 洗剤の混用禁止を家族と共有
[ ] クロスの色分けを導入
[ ] スクイジーを浴室にも常備
[ ] 季節カレンダーを冷蔵庫に貼る
[ ] “頼る案件”を3つ決めておく


まとめ ✨

清掃は科学×段取り汚れの正体に合う処方道具の基本形が入れば、仕上がりは安定します。迷ったら中性→局所テスト→希釈厳守で安全に。今日から“ラクにキレイ”を始めましょう。

 

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第12回清掃業雑学講座

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有限会社ネットワークサービス、更新担当の中西です。

 

~社会的役割~

私たちが普段、快適に暮らし、安心して働き、学び、移動できるのは、清潔で整った環境があるからこそです。そんな日常の「当たり前」を陰で支えているのが、清掃業の存在です。

目立つ仕事ではありませんが、清掃業は実は、社会の安全・健康・秩序・包摂性を守る、不可欠なインフラ産業となっています。清掃業が果たしているさまざまな社会的役割について、深く掘り下げてご紹介します。


1. 公衆衛生の維持と感染症対策の最前線

清掃業のもっとも根幹にあるのが、衛生環境の維持です。ウイルス・細菌・カビ・ダニなどのリスクを低減するために、日々の清掃作業が欠かせません。

具体的な役割

  • 病院・学校・施設などでの感染予防清掃

  • コロナ禍での消毒・除菌対応

  • トイレ・水回り・厨房などの衛生管理基準への適合

  • 食品工場・薬品工場でのクリーンルーム維持

これにより、清掃業は国民の健康や命を守る生活の衛生インフラとして、保健・医療分野と密接に関わる社会的意義を持っています。


2. 働く人の生産性と安全を守る環境づくり

企業や商業施設、工場などの職場環境では、清掃によって安全・効率・快適さが保たれています。

労働環境に与える効果

  • 滑り・転倒事故の防止

  • ごみや粉じんによる労災リスクの低減

  • 整理整頓された職場がもたらす作業効率の向上

  • ストレス軽減によるメンタルヘルスへの貢献

清掃業は、単に「掃除をする人」ではなく、働く人の能力を引き出し、企業活動の下支えをする社会的支援者として機能しています。


3. 弱者支援と地域福祉への貢献

高齢者や障がい者、孤立した生活者にとって、「掃除をする」という行為は大きな負担です。そうした人々の生活の質(QOL)を支える手段として、清掃業は存在しています。

清掃業による福祉的貢献

  • 高齢者宅への訪問清掃による生活支援と安否確認

  • ゴミ屋敷の片付け・再生による地域コミュニティの再統合

  • 引きこもり支援・障がい者施設の環境整備

  • 孤独死後の特殊清掃による尊厳の回復

清掃業は、人が「人らしく生きる」ための空間を守り、社会的包摂(インクルージョン)を支える実践的な活動を行っています。


4. 災害時の復旧支援と“現場力”

地震や洪水、火災などの自然災害が発生した際、復旧の最前線に立つのも清掃業者です。

被災地での清掃業の役割

  • 泥出し・がれき撤去・排水作業

  • 被災家屋の清掃・消毒

  • 仮設住宅や避難所の衛生環境維持

  • ボランティアとの連携による地域支援

災害時において清掃業は、インフラの回復だけでなく、人の尊厳と希望を取り戻す手助けをしている、極めて社会的意義の高い存在です。


5. 地域の景観と環境意識の維持

街や建物が清掃され、美しく保たれていることは、その地域の印象や治安意識にも直結します。

景観・環境への影響

  • 公園・公共施設・商店街の美化によるまちづくりへの貢献

  • ゴミのない環境が生む防犯効果

  • 環境配慮型洗剤や資源回収を通じたエコ活動の実践

  • 地域住民と協働する「清掃ボランティアとの連携

つまり清掃業は、地域の品格や住民意識を高め、持続可能なまちづくりの一翼を担う存在です。


6. 就労支援と多様な人材の活躍の場

清掃業は、多様なバックグラウンドを持つ人が活躍できる業界でもあります。

人材面での社会的意義

  • 高齢者・女性・外国人・障がい者などの就労の受け皿

  • 社会復帰支援や更生プログラムとの連携

  • 特別な学歴や資格を必要とせず、自立支援の場として機能

また、マナーや作業の丁寧さ、時間厳守などを学べる現場でもあり、「人を育てる場」としての教育的側面も重要です。


清掃業は“社会の見えない支柱”

清掃業は表に出ることは少ないかもしれませんが、その仕事は人の暮らしと心の安心を守るために不可欠なものです。

感染症の予防、職場の安全、孤立高齢者の生活支援、災害復旧、地域の美化、多様な働き手の活躍――そのすべてに清掃業は関わっています。

つまり、清掃業は「汚れを取る」仕事ではなく、「社会を整える」仕事なのです。

これからもその役割は広がり続け、クリーンな社会の基盤としての価値が、より一層認識されていくことでしょう。

 

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第11回清掃業雑学講座

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有限会社ネットワークサービス、更新担当の中西です。

 

~多様化~

かつて清掃業は、単なる「汚れを落とす仕事」として、社会の裏方的存在に位置づけられていました。しかし近年、感染症対策の需要増加、衛生意識の高まり、働き方や社会構造の変化などを背景に、清掃業は今、大きく多様化の時代を迎えています

このブログでは、現代の清掃業がどのように進化し、どのような社会的・経済的なニーズに応えるようになっているのかを、さまざまな角度から深掘りしてご紹介します。


1. 清掃対象の多様化:あらゆる空間・場面に対応

かつてはビルや公共施設、一般家庭などが中心だった清掃業の対象は、今やほぼすべての空間・環境に広がっています。

主な清掃対象の広がり

  • 一般住宅・集合住宅

  • 商業施設・オフィスビル・病院・学校

  • ホテル・民泊・シェアハウス

  • 交通機関(電車・バス・航空機)

  • イベント会場・工場・倉庫

  • 空き家・ゴミ屋敷・事故物件・災害被災地

それぞれに必要な衛生基準や清掃手法は異なり、清掃業者は技術・機材・知識の柔軟な対応力を求められるようになっています。


2. 清掃技術と機材の多様化:専門性と精密性の進化

テクノロジーの進化に伴い、清掃の世界にも高機能機材や化学的知識、精密な洗浄技術が導入されています。

代表的な技術・機材

  • ロボット清掃機・自動床洗浄機:無人清掃の実現

  • 高圧洗浄機・ドライアイス洗浄:重汚染対応

  • 抗菌・抗ウイルス施工(光触媒・銀イオンなど)

  • エアコンクリーニングやダクト内洗浄などの設備清掃

  • 超音波洗浄・ナノ洗浄など精密機器対応

これにより、清掃業は「誰でもできる仕事」から、「専門技術を持ったプロフェッショナルの仕事」へと再定義されつつあります。


3. サービス形態の多様化:清掃+αの価値提供

清掃業は単体サービスから、他業種と連携した複合的なサービス業へと進化しています。

多様なサービス展開

  • 清掃+除菌・消臭・害虫駆除

  • 清掃+リフォーム・ハウスコーティング

  • 清掃+遺品整理・不用品回収

  • 定期巡回型+スポット依頼対応のハイブリッド化

  • 業務効率化のためのIoTセンサー連携

顧客は“キレイ”の提供だけでなく、安心・安全・快適さ・持続性といった付加価値を求めるようになっており、それに応じたサービスの進化が求められています。


4. 顧客層と需要の多様化:個人・法人・行政まで幅広く

清掃のニーズは、時代の変化に伴って多様化しています。

主な顧客とニーズ

  • 高齢者世帯・共働き世帯:家事支援としての清掃依頼

  • 企業・医療機関・学校:感染症対策・BCP対応としての衛生管理

  • 自治体:空き家対策、災害復旧、地域の衛生保持

  • ホテル・民泊・飲食店:口コミ評価向上、インバウンド対応

  • 不動産管理業者:原状回復・定期清掃・美観管理

つまり清掃業は、社会インフラとして機能しつつ、多様な顧客の“信頼と価値”を生み出す仕事となっているのです。


5. 働き方・人材の多様化:多様な人に門戸を開く職域へ

清掃業は、年齢・性別・国籍・学歴を問わず、多様な人々の就労機会を生む産業でもあります。

多様な人材の活躍

  • 女性・主婦層の時短就業

  • 高齢者のセカンドキャリア

  • 外国人就労者(特定技能など)

  • 障がい者雇用との連携

  • フリーランス・副業型の個人請負

これにより、清掃業は「生活支援」「自立支援」「人材育成」の面でも重要な社会的機能を担っています。


6. 社会課題解決に向けた清掃業の拡張的役割

清掃は単なる衛生管理ではなく、さまざまな社会課題に対応する現場力を持つ職種です。

社会的な機能例

  • 感染症拡大防止(コロナ禍での消毒清掃)

  • 孤独死・ゴミ屋敷の原状回復と地域再生

  • 環境対応(エコ洗剤・排水処理・マイクロプラスチック対策)

  • 災害復旧支援(被災家屋の泥出し・消毒)

  • SDGsやESGの実践現場

つまり、清掃業は“社会の健康・安心・尊厳”を守る現場として、持続可能な社会構築の一翼を担う産業なのです。


清掃業は“磨くことで社会を支える”次世代型サービス業へ

清掃業における多様化は、単なるサービスの幅拡大ではありません。それは、生活インフラの維持・社会的包摂・地域貢献・環境保全といった多方面への機能拡張を意味しています。

今や清掃業は、「汚れを取る」から「価値を創る」産業へ。

この業界の多様性と柔軟性は、今後ますます重要性を増していくことでしょう。清掃という仕事が秘める社会的可能性に、これからも注目が集まります。

 

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第10回清掃業雑学講座

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清掃業の未来とは?~進化する現場、変わる社会の中で求められる価値~

 

 

 

前回は、清掃業と環境の関係についてご紹介しました。

今回は、「清掃業の未来」に焦点を当てて、技術革新・社会的役割の変化・人材戦略の方向性について一般的な市場での例を基に詳しくご紹介します。


■ なぜ、今「清掃業」が注目されているのか?

 

  • 感染症対策(COVID-19やインフルエンザ)

  • 高齢化社会による在宅支援

  • ウェルビーイング(健康・快適)への関心の高まり

  • 労働力不足と清掃の外注化

これらの要因によって、清掃業は単なる「裏方」ではなく、**“安全・衛生・快適な社会を支える最前線”**として、その社会的意義が再評価されてきています。


■ 技術が変える清掃業の現場

 

1. ロボット清掃の進化

 

  • 床用ロボット(バッテリー式自動床洗浄機)

  • 窓用クライミングロボット

  • ホテル・商業施設で稼働する自律走行型清掃機

ロボットは人手不足を補い、清掃品質の均一化を実現します。


2. IoTと清掃の融合

 

  • センサーで「汚れの蓄積」を検知 → 必要なときだけ清掃

  • 作業履歴・時間をアプリで管理

  • 顧客ごとに最適化された「清掃スケジュール自動生成」

このように、“データに基づく清掃”=スマート清掃が始まっています。


3. 清掃員の業務が“マルチタスク化”

 

  • 除菌・消臭・空間ケアをセットで提供

  • 小修繕(ドアの建てつけ調整、照明交換)も含む

  • 整理収納や環境改善のアドバイス

清掃業はもはや「掃除だけの仕事」ではなく、総合的な施設メンテナンス業務へと進化しています。


■ 働き方の変化と人材の可能性

 

● 清掃業界に求められる人材像とは?

 

  • 安全・衛生・品質に対する意識が高い人

  • 現場での判断力と応用力を持つ人

  • テクノロジーに柔軟に対応できる人

今後は「ただの作業者」から「空間の価値を上げるエンジニア」としての役割が期待されます。


● 若手・女性・シニアの活躍促進へ

 

  • 力仕事の軽減(ロボット化・機材の小型化)

  • 柔軟な勤務体系(時短・副業・業務委託)

  • 「清掃=誇れる職業」へのブランディング強化

これにより、幅広い層が自分のライフスタイルに合わせて働ける産業として発展しています。


■ 清掃業×SDGsの未来へ

 

  • 廃棄物削減(ゼロウェイスト清掃)

  • グリーン洗剤の普及と標準化

  • 清掃と地域福祉の連携(高齢者支援・防災拠点整備)

清掃業は、持続可能な都市づくりと人間らしい暮らしを実現する社会的インフラなのです。


■ まとめ:清掃業は「社会の質」を左右する仕事へ

 

清掃業の未来は、ただの「汚れ取り」ではなく、
人と場所と地球を健やかに保つ、持続可能性の担い手です。

環境にやさしく、働きやすく、社会から信頼される産業へ――
清掃業の価値は、これからさらに高まっていくことでしょう。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第9回清掃業雑学講座

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清掃業と環境の関係とは?~“きれい”の裏側にある環境配慮の現場~

今回は、清掃業が日々向き合っている「環境」との関係性についてお話しします。

「清掃業」といえば、見た目をきれいに整えることに目が行きがちですが、実は環境負荷と環境保全の両面を持ち合わせる仕事でもあります。

私たちが何気なく依頼する清掃業務の裏側では、水・洗剤・資源・エネルギーなど多くの環境要素が関わっているのです。


■ 清掃業が環境に与える主な影響

 

① 洗剤や薬剤による水質汚染リスク

トイレや厨房、エアコン、外壁などの清掃では、強アルカリ性・強酸性の薬剤有機溶剤が使われることがあります。これらが適切に処理されなければ、河川や下水処理への悪影響を及ぼす可能性があります。

② 大量の水使用と排水

床の洗浄や高圧洗浄、エアコン内部の洗浄では、1回の作業で数十〜数百リットルの水が使用されるケースも。使用水量の無駄を減らすことは、水資源保護と上下水処理の負担軽減につながります。

③ 廃棄物の発生

  • 汚れたクロス・使い捨てモップ

  • 養生材やビニール類

  • 空容器・段ボール・プラスチックごみ

現場では見えないところでゴミが出続けているため、これをどう減らすかは環境経営における大きな課題です。


■ 環境に配慮した清掃業の取り組み

 

● 環境対応型洗剤の導入

  • 植物性界面活性剤

  • 生分解性の高い天然系クリーナー

  • 無香料・無着色で人体にもやさしい処方

従来の“強い洗剤”から、“やさしいけど効果的”な洗剤へと転換が進んでいます。


● 水の使用量削減と再利用

 

  • 高圧洗浄を必要な範囲に限定

  • バキューム回収による汚水管理

  • 洗浄水の濾過・再利用(特に工場や大型施設)

こうした工夫は、コスト削減と環境配慮の両立に貢献します。


● ゴミの分別と資源リサイクル

 

  • 現場での資材ごとの分別徹底

  • 汚れた資材の“回収洗浄→再利用”

  • 清掃後の廃棄物マニフェスト提出(企業向け)

事業所清掃では、清掃会社自らが「排出者責任」を持って対応することが求められます。


● グリーン清掃認証やCSR活動

 

  • 清掃業界団体による「環境マネジメント認証制度」

  • SDGsに基づく「エコ清掃サービス」の導入

  • 地元の学校・公園の無償清掃など地域貢献活動

社会に信頼される企業になるには、「きれいにする」だけでなく、「地球にもやさしい」姿勢が大切です。


■ おわりに:見えないところで環境を守る仕事

 

清掃業は、目の前をきれいにするだけの仕事ではありません。
環境・安全・健康・資源のバランスを取りながら、人が安心して暮らせる空間を支える“総合的な環境管理”の仕事です。

そしてその価値は、今後ますます高まっていくことでしょう。

次回もお楽しみに!

 

 

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第8回清掃業雑学講座

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清掃業の鉄則:真のプロフェッショナルが守るべき7つの心得


前回は清掃業の歴史を振り返りましたが、今回は現場で日々活躍している皆さんに向けて「鉄則編」をお届けします。


清掃の仕事は「やればいい」ではありません。「どうやるか」「誰がやるか」が問われる、れっきとした“プロの仕事”です。
では、その現場で求められる“7つの鉄則”を見ていきましょう!


1. 【鉄則①】“見えないところこそ”完璧に

 

清掃作業の真価は、「誰も見ていない場所」で発揮されます。
床の隅、家具の下、エアコンの吹き出し口…。こういった箇所に手が届くかどうかで、その人の姿勢と誠意が見えるのです。
お客様の評価は細部に宿る。これは全清掃員共通の真理です。


2. 【鉄則②】「挨拶」は最初の清掃行為

 

現場に入る前の「おはようございます」、清掃後の「失礼いたしました」。
たった一言で現場の空気が変わることもあります。
清掃員は裏方であると同時に、施設の“顔”でもあります。言葉と態度の清潔感が、作業品質以上に評価されることもあるのです。


3. 【鉄則③】「段取り」が勝負の8割

 

清掃作業には、事前の準備が何より重要です。
現場の構造、使用機材、作業時間、ゴミ出しルールなどを把握し、ミスのないスケジューリングを行うことで、作業効率と品質が飛躍的に向上します。
“入ってから考える”のではなく、“始める前に全て計画”がプロの鉄則です。


4. 【鉄則④】機材・薬剤の扱いに精通せよ

 

ポリッシャーの回転速度、洗剤の希釈倍率、乾燥時間の把握など、清掃の現場には「知識と経験」が不可欠です。
間違った使い方をすれば、床材を傷つけたり、臭気を残したりと、逆効果になることも。
正しい使い方を熟知し、「機材を活かす人」になることが大切です。


5. 【鉄則⑤】報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を怠らない

 

・水漏れを発見したら?
・破損した箇所を見つけたら?
・見積もりにない箇所の清掃依頼を受けたら?

こんな時こそ、“現場力”が問われます。
自己判断ではなく、すぐに上司や管理者に報告・相談することでトラブル回避と信用確保が可能になります。


6. 【鉄則⑥】「清掃=衛生管理」である意識を持つ

 

ただの「汚れ落とし」ではなく、清掃は「人の健康を守る」仕事です。
特に医療・食品・介護・ホテル施設では、「衛生基準」や「感染対策」に対する理解と対応力が不可欠。
拭き取り回数・消毒剤の種類・清掃順序など、科学的根拠に基づいた作業を行うことが信頼につながります。


7. 【鉄則⑦】“誇りを持って清掃にあたる”

 

最後に最も大切なこと。
「誰かがやらなきゃいけないから」ではなく、「自分がこの場所を守る」という誇りを持って取り組むこと。
その姿勢は必ず伝わります。清掃は“裏方の主役”。誰かの生活や仕事を陰で支える大切な使命です。


【まとめ】

 

清掃業には、ただの技術だけではなく「人間性」「責任感」「観察力」「対応力」が必要です。
7つの鉄則を意識しながら日々の業務に取り組むことで、プロとしての信頼と満足度は確実に高まります。

現場の一掃は、信頼の一歩。
皆さんの一拭きが、今日も誰かの快適を生み出しています。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第7回清掃業雑学講座

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清掃業の歴史:時代と共に進化した“衛生と快適さ”の守り人たち


今回は、私たちの暮らしや働く環境を支えてくれている「清掃業」の歴史についてじっくりとご紹介します。


普段はあまり注目されることのない仕事かもしれませんが、実は社会インフラのひとつとして発展してきた、非常に奥深い業種なんです。


1. 人類の“清掃意識”は宗教と共に始まった

 

清掃の起源をたどると、古代文明までさかのぼります。
たとえば古代インドでは、「清浄=善」とされ、バラモン教の儀式では身体や空間を清めることが神聖視されていました。
また、古代エジプトの神殿では、朝な夕なに掃除が行われていた記録があり、清掃は“神に捧げる行為”だったのです。

このように、人類にとって清掃は単なる「汚れ取り」ではなく、「神聖さ」や「秩序の保持」を象徴する行為でもありました。
今で言う「衛生管理」は、最初は宗教的概念として根付いていたのです。


2. 都市化と公衆衛生意識の高まり

 

産業革命(18〜19世紀)を経て、大都市が急速に発展すると同時に、ゴミや排泄物が路上に放置される事態が深刻化しました。
ロンドンやパリなどでは、疫病が頻発するようになり、社会的に「清掃」が命を守る手段であることが認識され始めます。

この頃から、自治体による“公衆衛生部門”が設置され、街路清掃やゴミ収集を行う専門部署が生まれました。
また、民間ではお屋敷やホテルなどで働く「清掃専門の使用人」が登場し、“職業としての清掃”が明確化されたのもこの時期です。


3. 日本の清掃文化と明治の近代化

 

日本では、江戸時代に「町人文化」が花開いたことで、清掃や片づけの習慣が一般庶民にも広まりました。
朝夕に町内を掃除する「町内清掃」は、地域コミュニティの一環でもあり、道を掃き清めることが“礼儀”や“徳”とされていました。

明治時代に入ると、欧米の制度を参考にしながら日本各地で清掃の公的制度が整い始めます。
戦後の高度経済成長期には、ビルや工場、交通機関が増え、施設管理や環境整備としての「ビルクリーニング業」が急成長を遂げました。


4. 現代清掃業の多様化と高度化

 

令和の今、清掃業はますます専門化・高度化しています。

  • ビルメンテナンス業としての発展
     日常清掃・定期清掃・特別清掃に分かれ、管理会社と請負会社が連携する「総合管理」体制が一般的になっています。

  • 医療・福祉施設における清掃
     病院では、感染症予防を目的としたゾーニング清掃が義務付けられ、医療用薬剤や特殊な清拭技術が導入されています。

  • ホテル・観光業界でのホスピタリティ清掃
     「見えない快適さ」を提供するプロフェッショナルとしての清掃業務が評価され、清掃員が表彰される事例も珍しくなくなりました。

  • SDGsと環境対応
     環境負荷の少ない洗剤、ゴミ分別の徹底、リサイクル清掃用品の導入など、清掃業も“サステナブル”の担い手となっています。


【まとめ】

 

清掃業の歩みは、人類が「きれいであること」に意味を持たせ続けてきた証。
時代が変わっても、「環境を整える」ことの価値は揺るがず、むしろその重要性は今、ますます高まっています。

清掃業は、常に社会の変化に応じて進化を遂げてきた“現場の守護者”。
その深さと誇りを、ぜひ一人でも多くの人に知っていただきたいと思います。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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